外見は可愛いけど・・・害獣のヌートリア
哺乳類の一種。別名沼狸。南アメリカ原産。日本には本来分布していない外来種で、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律では指定第一次指定種に分類されている
歯の色が白色ではない?

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・歯数20個。前歯は特に大きくオレンジ色。前歯はねずみ同様伸び続ける。
・おとなしい生き物ですが、人の指くらい簡単に切断できる歯を持っています。
似ているようで、カピバラとは違います

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同じ巨大ネズミということでよくカピバラと混同されるが、カピバラの体長が1メートル以上なのに対しヌートリアは40-60cmと半分程度の大きさしかない。
またカピバラは「カピバラさん」で知られるように丸っこくて愛嬌のある顔をしているが、ヌートリアはまさに巨大ドブネズミという風貌をしており、これが可愛いかどうかは評価の分かれるところである。
日本国内では「害獣」扱いの動物
農水省の調べによると、ヌートリアによる農作物被害は、全国でおよそ1億円。
生態系に関わる被害
日本では本種と同じニッチを占める哺乳類は生息しないために、食草である水生植物を大量に捕食し、水鳥などと餌資源をめぐる競合関係が生じる可能性がある。
農林水産業に関わる被害
西日本地域で農作物に対する被害が報告されており、食害や岸辺への営巣(巣穴)により、水田のイネや畑の根菜類に大きな被害を及ぼしている。
その為、日本では毎年駆除されています

なぜ、日本にいるの?
・近畿(紀伊半島を除く)、中国、四国に集中し、東海、関東、九州にも分布域が点在する。
・もともと日本列島に住んでいた動物ではありません。野生のヌートリアは、主に南米のブラジルからアルゼンチンにかけての河川に分布しています。それが、1930年頃から日本でも軍用服の需要が高まったため、毛皮獣として輸入、飼育されるようになりました。
・第二次世界大戦が終わると需要がなくなり、放逐されたり屠殺されたりした。生き残ったものが野生化し、各地で帰化した。
毎年、駆除しても減らない脅威の繁殖力

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1年に3回、4回繁殖し、産子数は平均5、6頭程度の繁殖力は旺盛。
繁殖期はとくにない為、年中増加していく。
しかも、一部の人間が見た目が可愛いので「餌付け」をして栄養を与えている。
日本、国内ではヌートリアにとっての「天敵」がいない。
駆除する人間が唯一の天敵。
@meosiou
— カツオ@目押し王と呼ばれたい男 (@meosiou) March 23, 2017
興奮して調べたはいいが、ヌートリアと言うね(笑) pic.twitter.com/j4JPh6iwpG
ヌートリア、亀の大群に襲われて逃げ惑う。(日本ヌートリア交流協会) created by hiro mon https://t.co/M3bhkBNVnb pic.twitter.com/TcGmAcZQNg
— 日本ヌートリア交流協会@bot (@nutriabot) March 24, 2017
次の哺乳類を棲む場所による分類ごとにグループ分けしなさい
— 理グル・ナイトバグ(二代目) (@rigr_nightbug2) March 24, 2017
【海棲哺乳類】アザラシ、オタリア、セイウチ
【陸棲哺乳類】スローロリス、センザンコウ、ヌートリア
更に 大きな問題が2点あります
<ペットとして飼えるない!>
ヌートリアは、「特定外来生物第一次指定種」に認定されています。
動物園などで飼育されているのは、許可証を貰って飼育しています。
個人が無許可で飼うと、懲役、罰金が科せられます。
<無断で捕獲不可能!>
法律に基づいて、狩猟免許や何らかの許可申請が必要。
以下の2つの法律で、身の安全を保証されています。
・鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)
・特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)
まとめ
ヌートリアに対して、一般人ができる事は
見守るだけです。
可愛いからという理由で、餌付けをしないで下さいね。
ヌートリアによって被害を受けている農家の方にとっては
農作物に対する被害が毎年出ているのも事実です。
共存できるのが、一番なんですが、実際は難しいです。
可愛い写真集なんかも出ているのに、残念です
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